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失語症は話すこと、見ること、聞くこと、読むことなどの人間の機能に 障害をもたらす言語障害の一つです。 失語症の改善の為のリハビリや失語症の特徴を考えよう。


失語症のリハビリ

失語症のリハビリ



失語症者は、右半身麻痺の合併症を持っている事が多いですので、リハビリの事を書きます。

普通、リハビリと言っているのは、リハビリテーション(rehabilitation)の省略語です。
この言葉の、接頭語の[り(re)]の意味は、再びとか、もう一度、
次の[habilitation]の意味は出来るです、この二つの言葉を合成して、
「もう一度できるようにする」という意味になります。

医療では、「障害者の日常生活動作と生活の質を向上する」ということです。
もっと、やさしく言えば、「障害者の生活再建」です。
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失語者への対応方法

失語者への対応方法


・会話は時間をかけて、ゆっくり聞きます。

・話そうとしているときに、途中でさえぎったり邪魔をしないことで す。


・言葉以外の、手振り、身振り、物や絵を見せる、文字(なるべく漢 字で)で表す、ことを併用します。
 理解できないときは、べつの言葉で話しかけます。


判断を要する話もやめましょう。(「AとBとCの、どれが欲しいですか」という言い方は駄目です)
右脳は、健全ですから感情やプライドは元のまま保たれています。
バカにしたり子供あつかいにせず、健常者として対応しましょう。

話している言葉が、分からないから「あいうえおかきくけこ」の50音表で意思を通じようとするのは、失語症者にとって最も難しいことです。(表意文字「漢字」は、比較的理解できますが、表音文字「仮名文字」は不思議ですが難しいのです。)

言語訓練は、一日に長時間するよりも、短時間でも毎日することが良いのです。


正しい言葉を要求しても無理です。ですから、最初は生活上で必要な意思が伝え合えることを目標とし、徐々に目標を上げていきます。

失語症の治療方法

失語症の治療方法



失語症は、手術や薬で治すことはできません。
欠損した機能を、繰り返し、繰り返し長期間(数年)訓練することで、少しずつ良くなるのです。

病院では、言語聴覚士がこのような訓練を行っていますが、地方では、言語聴覚士が少ないこともあって、失語症の訓練を実施している病人が少ないのが現状です。

また、病院で失語症の訓練を受けたとしても、訓練終了後の方や、病院が遠かったり、長期間の訓練のため、失語症の訓練を受けてない多数の在宅者を対象とした、地域の保健所や自宅でできる訓練の指導が不足しています。

失語症者と言語聴覚士との関係を考えてみましょう。

失語症を、言語訓練で、治すのですが、これは、訓練を何度も何度も繰り返さなくては駄目なのです。


訓練には、グループ訓練もありますが、マン・ツウ・マンでの訓練の方が多いかと思います。この方法は、言語聴覚士が失語症者の状態に合わせて作ったプログラムで、20〜30分間、訓練をします。

内容は失語症者の状況によって様々ですが、大抵は、会話の練習、簡単な器具を使った言葉の練習、パソコンを使って失語症訓練ソフトでの訓練等が行われ、ときには、宿題が出ることもあります。


この訓練は、両者が20〜30分間対面して、話をしているのですから、自然と、両者の人間性が出てきます。
失語症者は高齢者で言語聴覚士は若い方の場合が普通です。

両者は、育った時代背景も隔絶しているため、共通の常識(説明や話をしなしても、当然知っているはずの知識)や通念(ある事柄について、誰もが共通に持っている考え)も少なく、また、職歴も、背負っている社会的・家庭的責任の重さも、かけ離れて異なっておるため、お互いに理解し得なく、誤解が生じ、信頼関係が崩れます。

また、言葉の不自由なことで、失語症者の願望も分かってもらえない事もあります。


失語症の種類と特徴

失語症の種類と特徴



左脳の冒された場所、範囲などによって、いろんなタイプの失語症になり、障害の程度もさまざまです。


主要なタイプを紹介します


ウェルニッケ失語

左脳のウェルニッケ野(左上側頭回後部)を含む左側頭回上部、左縁上回、角回などの広範囲な領域を冒されるとウェルニッケ失語になると言われています。

別名として、ジャーゴン失語とか感覚性失語とも呼ばれています。

特徴は流暢に話はできますが、相手の話を聞いても意味を理解することが難しい、そればかりか自分自身の言葉も理解していないため、まともな会話が成立しにくいのです。
さらに、錯語・語健忘等もあるため回りくどく内容の空疎な会話になります。


健忘失語

左脳の障害なのですが、障害部位を特定しにくいのです。別名として失名詞失語とも呼ばれています。

特徴としては、すらすらと話せることが多く、また、相手の話すことも理解できますが、物の名前が出にくく(喚語困難)、その他の症状の少ないものです。喚語困難のため言葉がしばしば中断し、話が回りくどくなります。


全失語

左脳の広範囲な損傷によって起こります。すべての言語機能に障害があるため、話す・聞く・読む・書く・計算する等の能力はほとんどありません。


その他の失語

上記に代表的な失語症をあげましたが、その他にも次のような失語症があります。

超皮質性運動性失語
超皮質性混合性失語
伝導性失語
超皮質性感覚性失語

失語症の症状

失語症の症状



失語症は、話す・聞く・読む・書く・計算に障害があります。
その中で一番困っている、言語症状を簡単に説明します。


発語失行

話の理解力、話をする筋力、協調性に異状はありませんが、口や舌が言語中枢の指示どおり動かず、そのため、言葉の言い間違いや変な言葉になります。


流暢性の障害

流暢性とは、人が普通に話をしている状態のことで、障害を起こしますと、言葉のスピード、内容、アクセント等に異状が出ます。


錯語

話をしたり、文章を書くとき、思っていることとは、違った表現になってしまいます。


語健忘

言いたい物や人は分かっていますが、その固有名詞が思い出せないのです。そのため、あれ、これ、それなどの代名詞を使うことになります。


保続
一度言った言葉のイメージが頭に残り、状況が変わっても同じ言葉を繰り返すことです。


ディスプロソディー(韻律障害)

言葉のメロディー(音の高さ、強さ、リズムなど)をプロソディー(音律)と言い、次の4タイプがあり、もれらが失われたことで、言葉の抑揚がなくなり単調となります。
   1.固有プロソディー
      疑問文か叙述文かを音の抑揚で区別します。
   2.知的プロソディー
      強調することにより、特別の意味が与えられます。
   3.情緒的プロソディー
      喜びや怒りなどの感情を表します。
   4.言葉にならないプロソディー
   ぶつぶつ言う声や、ため息なので、気持ちを表します。


残語

ほとんどの言葉が失われましたが、辛うじて発音や書くことのできる言葉を言います。
唸(うな)り声なども残語ですが、話の内容とは無関係に同じ言葉が繰り返されるところから、反回語とも言います。


迂語

語健忘で言いたい言葉(特に固有名詞)が喚起できないため、その物の形状や用途などを遠回りに話すことです。


ジャーゴン失語

著しい錯誤や文法の誤りを伴いますが、本人はその誤りにも気づかず、さらに早口で、多弁ですので、話していることが理解できません。

失語症

失語症とは


近年、救急医療が進歩したおかげで、脳卒中や頭部外傷の方も救命できるようになりました。


しかし、脳の冒された場所や大きさにより、半身麻痺(まひ)・言語機能の障害などの後遺症が発症しています。失語症というのは、左脳の言語領域が冒されたとき発症するのです。


失語症ととは、話すこと・聞くこと、読むこと、書くこと・計算するなどの機能に障害があります。そのイメージは、「日本人がドイツのミュンヘンに一人で旅行したような状態」と考えると良いでしょう。

ドイツ語は、聞こえているけど意味は解りません。
もちろん話もできません。
これによく似た状態です。

さらに、失語症者は、言語のみでなく、医療的・心理的・社会的にも多くの問題を抱えています。

例えば、失語症の言語訓練をしている病院が少ないですので、外来での通院が(近くにSTいる病院がない)無理な方もあります。


また、地域での言語教室の不足から、在宅の失語症者のリハビリが不十分であり、孤独感に陥りやすいのです。さらに、復職がとても難しいことです。
タグ:失語症
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